ストレスチェックの実施を定期健康診断と合わせて実施することを検討される場合、ストレスチェックの集団分析上、留意すべき点があります。それは、集団分析の単位となる職場集団については同時期に実施することが望まれることです。例えば、誕生月に健康診断をする事業場の場合には、健康診断と合わせて実施したストレスチェックで集団分析をするのは、望ましくありません。(「労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル」より)
弊社も、同様な実施状況にある事業場からの集団分析のご相談をいただく場合、内容を確認の上、お断りする場合があります。
また、集団分析の実施は努力義務ですので、「初回の今回は集団分析は実施しない」という方針の事業場もあると思いますが、集団分析と実際の職場活動を重要と考えている弊社としては、初年度だからこそ集団分析まで実施することをお勧めしたいと思います。
ストレスチェックはこれから毎年実施するものです。恐らく調査票は毎年ほぼ同じものを使用することになる事業場も多いのではないかと思われますが、受検者も毎年同じ調査票では飽きて形骸化する恐れがあり、その場合、集団分析結果自体の信頼性にも影響すると思われます。ストレスチェック制度を活用した職場改善を考えるのであれば、比較的新鮮な気持ちで受検してもらえるであろう初回の集団分析の結果は大事なデータになってくると思うのです。